ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。

この会社が、どんな今を、どんな未来を見据えているのか?!社員の「目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、ITソリューション事業部、セキュリティ診断部の原口さつき。
彼女の目を通じて、「エンジニアの現場」についてまとめてみる。

女性に向いていると思います。

セキュリティ・エンジニアとは・・・

『確かに今のIT業界、エンジニアは男性が多い。ただ、私が担当しているセキュリティ・エンジニアという職務は、細かく丁寧な作業が要求されます。
それを考えると、女性にもっと飛び込んできてもらいたいし、実際に現場の先輩エンジニアからも「女性は向いている」、という意見がきかれたりもします。』

ここ数年のコロナ禍で需要が高まり、通販・ECサイト市場の売り上げは急増している。
ネット上での取引が日常化している現代にあって、それと同時に目にすることが増えているのが、「情報漏洩」などのネット上でのトラブルに関するニュース。
そこで必要とされるのが「セキュリティ・エンジニア」の存在である。さまざまな顧客のサイトにアクセスし、情報が漏洩している部分はないか、将来的に「危険な」箇所はないか、そんなことをチェックするプロフェッショナル=セキュリティ・エンジニア、である。

ITソリューション事業部 セキュリティ診断部に所属する原口が、2020年の入社以来、手掛けた案件は、30以上。現在担当している現場では、8人からなるチームのリーダも担当している彼女だが、セキュリティ・エンジニアに向いている人は?という問いにこう答えている。

『診断作業自体が、コツコツやる作業なので、地道な作業ができる方が向いていると思う。見落としがあれば、お客様に迷惑をかけることになるので、おおざっぱな性格よりも、細かいところに気づける方の方がいいかも・・・』

接客業からIT業界へ

「アルバイトでワードやエクセルに触れる機会が多く、PCで作業をするのが好きだった」という理由で、大学こそ総合情報学部でPCについての基礎知識を学んだ原口だが、卒業後の就職は、下着の販売、テーマパークのアトラクション・クルー、スマートフォン・アクセサリーの販売など、接客業がほとんど。
IT業界に入るきっかけは「東京での生活に憧れていて、そのために仕事を探していた。学生時代にPCについて学んだのに、その知識を使ってこなかったので、IT業界もいいかな・・・」。

SIEへの入社は知人の紹介がきっかけ。IT業界には「エンジニア」、「開発」をはじめ様々な職種があるが、当時はどんな現場があるかもわかっておらず、とりあえず頂いたお仕事を経験しながら、やりたいことを探していければいいか・・・と、それぐらいの思いでの入社だった。

Q:SIEを紹介されて、どんな印象を受けた?
原口:現場での作業の話、というよりも教育についての話が印象に残りました。最初の1ヶ月は研修を受けて、資格を取る。そんな教育の部分がしっかりしているなぁ、というのが、最初の印象。IT業界は未経験だったので、教育を受けてから実務に入る方が安心できる、それが、会社を選ぶ上でも大きな要因でした。

Q:入社して1ヶ月の研修、実際にはどんなことを学んだ?
原口:CCNAとLPICがありますが、私が選んだのはLPIC。Linuxの知識を学んだり、コマンドをたたいたり・・・そんなことを学んだあとに資格を受験。はじめの1ヶ月は、学校に通っているような感覚でした。びっしり研修を受けて基礎知識を身につける期間。未経験者を採用するIT企業もあるけれども、ここまで教育の体制が整っているところも少ないと思います。

Q:その後、現在メインにしているのが「ウェブ・アプリケーション診断」?!
原口:お客様のサイトを診断するのがメインのお仕事。今、需要が最も多い診断の1つです。もともと知識はありませんでしたが、1ヶ月の研修の後、現場に配属される前に更にSIEのセキュリティ事業部内でも研修して頂き、セキュリティの基礎知識、診断の仕方などを学びました。とにかくしっかり教えてもらえて、安心して現場に行けたことを覚えています。

チームワークと積極性

エンジニアにとって必要なこと

今となってはチームリーダーを務める原口だが、入社後の研修とともに、今の職務に役立っているのが、「学生時代の部活」だという。

『ダンス、吹奏楽の部活をやっていました。チームでやることが前提で、吹奏楽部ではパートリーダーも経験しました。今メンバーのモチベーションの維持とか、進捗状況の確認とか、メンバーを見る、という意味で、やっていてよかったなぁと思っています。エンジニアって、案件ごとにチームを組むことがほとんどで、意外とチームワークが必要なんです。みんなで1つの目標に向かって頑張る、という経験をぜひ学生の時にしてもらいたいです。』

エンジニアとして日々様々な経験をしている原口に「一番必要なことは?」と聞いてみると、「積極性」と即答した。常に変化するセキュリティの世界。情報が漏洩している個所を対策しても、攻撃者は、また新しい攻撃方法を考える。ある意味「いたちごっこ」な世界において、新たな知識が常に必要となる。もちろんシステムのアップデートもある。新しい情報を積極的に取り入れ、何にでも興味をもって取り組むことが必要のようだ。

その言葉の通り、現在「ウェブ・アプリケーション診断」を主な業務としている彼女だが、他の診断もできるよう準備を進めているという。プラットフォーム診断、スマホアプリ診断・・・システムごとに、診断の種類ごとに、必要な知識は変わってくるが、いろいろなタイプの診断を知ることで、他の診断にも活かすことができる。できることが増えれば自分自身のモチベーションも上がる。この積極性が、日々の業務の成功率もUPさせているに違いない。

女性に参加してもらいたい!!

今後の楽しみは・・・

インタビュー中、何度か彼女が口にしたのが、「この秋には、新人の女性がチームに参加してくれることになっているんです!」。
改めて、エンジニアという職業、女性にとってはどうなのか・・・?!

『 細かいところを見れたり、いろんなことに気付ける方が多いので、職業として女性に向いていると思います。実際に女性のエンジニアを現場で見ていると、丁寧な作業をしている方が多いです。エンジニアと聞くと男性ばかりというイメージがありますが、女性も活躍できる職業です。迷っている方、ぜひ挑戦してもらいたいです。』

最後に、SIEという会社については・・・

『事前に聞いていた通り、入社した時の研修の制度が整っている、ということをホントに感じました。研修が終わってからも、資格試験の補助をしっかりしてくれる。土日も講義を受けれたり、資格取得のための書籍の貸し出しなどもある。資格を取れば給与に反映されたり、社員を大切にしてくれる会社でもあります。「リーダー」として評価して頂くのもうれしいですが、例えば「女性のメンバーを増やしたい」という意見も取り入れて、実際に行動してくださいます。現場の意見を聞いてもらえるのはうれしいです。』

IT業界・・・ SIE・・・ 迷っているなら、とりあえず、まず、挑戦してみては!