ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。
この会社が、どんな「今」を、どんな「未来」を見据えているのか、社員の「目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、経理部の宮本由香利。SIEの核であるITエンジニアはもちろん、全ての社員を後方から支える経理部。
日頃どのよう業務で社員を支えているのか?!彼女の目から見た「株式会社エスアイイー」とは?!

会社の最後の砦

--SIEに在籍する900人を超えるITエンジニアは、各現場でそれぞれの業務を日々遂行している。
エンジニアの派遣、育成、ITスクールの運営をはじめ、様々な事業を展開しているSIEだが、個々の業務、会社としての事業、全てにおいて「シメ」の作業を行っているのが、経理部。
その経理部で部長を務めているのが、これまで22年余り公認会計事務所に所属し、様々な会社の会計業務を担当してきた宮本である。まずは、その日常業務について聞いてみた。

まずは経理部、どんな部署でしょう?

宮本『売上の管理、経費の管理、精算、見積書、請求書などの経理書類の承認。会計帳簿への登録。月次決算・年次決算、税金関係の計算、決算書類の作成、などの会計と税務の処理。そして社員の方々の給与計算についても担当しています。会社のお金にまつわるすべてのコトを担当している部署です。』

宮本 由香利 経理部

宮本さんの主な1日

基本的には9時~18時の勤務

9時 各種申請や質問への対応。
さまざまなカタチで上がってくる各種の申請をチェック。最近ではインボイス制度にまつわる経費についての質問も多く、時期によっては年末調整にまつわる質問など、様々な問い合わせを確認・対応。
11時 経理部のミーティング
現在はリモート作業も増え、なかなか皆で集まることが難しくなっているので、毎日1時間ほどのミーティングを行う。 各自の業務についての報告、当日の予定の報告など。
午後 ・各種書類の修正依頼など。
会計帳簿に流れるまでの正しい資料を作るための時間
・社内システムについての打ち合わせ
・経理部内での勉強会 など
「経理部内での勉強会」。・・・ どのようなことをしているのでしょう?

宮本『現在経理部員は4人います。うち2人は経理経験者ですが、他の2人は去年、そして今年4月から経理部に配属された経理未経験者。奥深い経理の世界のあらゆる処理が初体験、勉強会を開いたり、「教える」という作業も多いんです。SIEはエンジニアの派遣が大部分を占めていますが、学校運営、ゲーム、メディア、開発、人材紹介などなど、その事業は多岐に渡り、社内にいくつもの小さな会社があるような状態。
それぞれの事業で、会計処理が違います。会社の規模が年々大きくなっていることもあり、若手の2人はとにかく覚えることも多く大変ですが、日々頑張ってくれています。』

宮本さんが思う「経理」とは、どんなお仕事?!

宮本『そもそも「経理」という仕事を目指す人は稀だと思っています。目指すとしても、税理士や公認会計士という職業を目指します。会社の中で経理を長くやりたいという人は少ないと思います。ネットで処理できることも多くなってきたので、ホントに正直なところ、やりたいという人が多い仕事ではないですし、実際の作業としても、地道な作業がほとんど。社員に連絡するにしても、「アレを提出してください。」、「これが間違っているので修正してください。」というカタチで、ポジティブな発信が少ないのも事実です。正確にできて当たり前の世界。
ただ、経理は会社にとって最後の砦。みなさんの業務の「滞り」をなくす。そのために、書類を見ていて事前に気づけることもありますし、気づけなかった時には、責任を感じる仕事でもあります。経理部の若手2人は、自己PRに「縁の下の力持ちになりたい」と書いてきた2人。まさに陰から支える仕事ですが、ココが機能しないと、会社全体がうまく回りません。とてもやりがいのある仕事だと思います。』

数字が好き!

--3年前、2020年にSIEへ入社した宮本だが、「経理」に関しては、携わってすでに20年以上が経つというエキスパートである。様々な職を経験した後に辿り着いた「経理」。これまでどのような道のりがあったのだろう?!

宮本さんが経理の仕事に就かれたきっかけはなんですか?

宮本『大学を卒業して、最初の就職先が銀行でした。私自身はメーカーに入りたかったのですが、親の意見もあり・・・(笑)。 この銀行勤めがきっかけで、経歴は自然とそちらの流れになりました。結婚・子育てを挟んで銀行2行で働きましたが、いわゆる窓口業務はもちろん、金融商品を企画するような業務も行いました。その他にも、アミューズメント用の景品を作る会社で働いていたこともあります。この会社で「モノづくり」の楽しさを知りました。
その後、銀行での経験を活かして、会計士事務所に入所。そこで簿記・税務・財務の勉強を始めたのが、「経理」との本格的な出会いだったかと思います。』

改めて、「経理」というお仕事の魅力は、どこにあると思いますか?!

宮本『業務中の多くの時間を数字を見て過ごしますが、数字が好きなんです。タテからヨコから、いろんな方向からの数字を重ねていき、最後にぴたりと合った時は、みんなで拍手!それが当たり前の仕事ではあるんですが(笑)。数字を見ているのが嫌いな方もいらっしゃいますが、そんな方だと、もしかしたら向いていない仕事かもしれません・・・

ピアノ、クラリネット、マリンバ、合唱、、小学校の時から続けているクラリネット。小さな頃から音楽を続けているのですが、音楽をやっている人は数字が好きな人が多い気がします。ピアノも、初めのうちは好きに弾けますが、難しい曲になると指使いが合わなくなってきて、弾けなくなる。要は正しい数字の指で弾かないと上手くいかないんです。拍を取るのも数字。どこかで数字と繋がっている世界だと思います。思い起こすと、小さなころから、算数には答えがあるけど、国語に答えはないと思っていたタイプ。活字好きな方がいるように、数字が好きなんです。「経理」に辿り着いたのも、自分の好きな方向に来たなという気がします。

もう1つは、困っている人の手助けができること。最近始まったインボイス制度もそうですが、社会保険だったり、お金にまつわる手続きは、分かりづらいモノが多い・・・。税金も納めることに関しては、しっかり通知が来ますが、助成金をもらおうと思うと、大変な手間がかかるものです。いろいろな制度についてかみ砕いて説明したり、申告のフォローをしたり、そんなカタチで人のためになれるところもこの仕事の魅力だと思います。 』

宮本 由香利 経理部

人を大切にする発展途上の会社

先ほどのコメントにもあったが、ITエンジニアの派遣を中心に多岐に渡る分野での事業を展開しているSIE。経理部長の宮本から見たSIEはどんな会社なのだろう?!

宮本『会計事務所時代からSIEの会計を見ていますが、担当していた100を超える企業の中でも、ダントツの成長企業。ここまで急速に成長している会社も珍しいと思います。社長もパワフルで、ただ単に売り上げを伸ばすことだけではなく、「教育」にとても力を入れています。
外部の方にもよく驚かれるのが、教育システムがしっかりしていて、学校があるところ。自社内で資格を取得することができ、エンジニアを育てて派遣する。エンジニア派遣を行う会社は、数多く ありますが、このようなシステムで行っているトコロはあまりないのでは・・・
派遣会社のほとんどが外注さんをとり入れたりしていますが、SIEは正社員。人を大切にしている会社です。』

そんなSIEで「経理」を担当する魅力は?

宮本『大企業の経理となると、限られた範囲の中のごく一部を担当する、ということになりますが、SIEの経理はお金にまつわる全てを任されるので、一連の流れを見て業務を行うことができ、「経理担当者」としてもレベルアップができます。売上、仕入、給与計算、決算業務・・・そのすべてを扱うことにやりがいを感じると思います。
更に、その過程で気づく「ここをもう少し変えれば、生産性があがるかも・・・」という業務の効率化に関し、構築していくことができる環境にあります。給与、勤怠などの手続きについては、開発部の方々と相談して、導入の検討、トライアルなど、社内システムについての修正依頼・運用改善・なども担当することになります。
まだまだ発展途上の会社なので、基礎となる制度を作ることができるところも魅力です。』

今後のSIE、どのように成長していくと思います?

宮本『現在でも、様々な事業を展開しているので、それぞれの事業部がちゃんと育っていき、バランスが取れてくるはず。そうなると、初めはエンジニアを目指して入社した人が、仕事をしていくうちに「システムを開発したい」、「人に教えてみたい」、「ゲームを作ってみたい」・・・
そんなことを考えた時に、希望に応えていくことができる会社であれば、転職しなくていい。入社した人それぞれが会社の中で自分の好きなことを見つけ、成長し、変わっていける会社になっていくと思います。』

宮本さんご自身は、今後SIEでどんなことをしていきたい?

宮本『まだまだ「創れるトコロ」がたくさんあります。ここにきて社員数も急速に増えているので、会計の流れ、業務フローなどをより効率化させること。現在でもかなり試行錯誤の毎日ですが、この部分については、今後も続けて行きたいです。』

最後に、今後SIEに参加される方々へメッセージをお願いします。

宮本『これから更に、会社も良い方向に変わっていくと思います。いろいろな選択肢がある、まだまだ面白いコトがたくさん埋まっている会社だと思います。40代、50代になっても、キラキラ輝ける会社。会社自体の成長を、会社の中から感じ、見て、自分自身も成長させてみてください。』