ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。この会社が、どんな「今」を、どんな「未来」を見据えているのか、社員の「目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、ITソリューション事業部の鶴巻啓太。入社9年目で事業部部長を務める彼が、どのようにこれまでどのような道を歩んできたのだろうか。
SIEのITソリューション事業部
鶴巻『世の中の主なインフラ設備に関わる構築だったり、継続していくための運用。我々が生きていく上で、欠かせないモノの一部を仕事としているエンジニアが多数在籍しています』
--鶴巻が所属しているITソリューション事業部。部全体では900人以上のエンジニアが在籍している。
鶴巻『自社での教育環境が整っているのが一番の特徴です。他の会社では、自社のエンジニアのスキルをアップさせようとした時に、社外の教育機関に依頼をするという方法がありますが、自社内で対応できる、解決できるところがSIEの大きな強みになっています。
教育体制が整っている事で、エンジニア未経験の方にとっても、「入社しやすい環境」を実現できているのだと思います。他部署ではありますが、「講師開発部」では常に新しい知識・技術を取得し、それを社内のエンジニアに教える仕組みができています。
SIE所属のエンジニアになれば、日々スキルアップすることが見込めます』
鶴巻『通信キャリア系の仕事なんですが、各基地局の機器情報や機器構成をデータベース化するのが主な業務です』
--ITソリューション事業部の部長でもある鶴巻。その第五営業部では100人ほどのエンジニアを担当している。
鶴巻『エンジニアのみなさんのスキル向上のために、現場で必要とされているスキルは何かということを情報収集して、例えば〇〇の知識をみなさんに学んでもらいたい、ということがあれば、講師開発部に相談して、研修の機会を設けたりしています。その他にも、事業部の経費関連の管理チェックもしています』
インフラエンジニアとは
--個人としてはインフラエンジニアとしての日々を過ごす鶴巻。ここでは、「インフラエンジニア」という職業について、説明してもらおう。
鶴巻『私たちが日々の生活を不便なく過ごすために欠かせない環境を維持するお仕事。サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、細かく分けることができます』
鶴巻『学生時代はどちらかと言うと、数学などの理系の方が得意でしたが、あまり勉強をしなかった事もあり、とりあえず入れる文系の大学に入りました(笑)。大学で専攻科目を学んだ訳でもなく、学生時代はエンジニアになりたいと思っていませんでした。
ITエンジニアを目指したのは・・・ 当時「エンジニア」という仕事自体は、自分の中で漠然としていたのですが、ゲームをやることが好きだった。そして父親もSEをやっていた。そんなこともあり、最初は開発エンジニアを目指そうと思ったのですが、人々の生活を支えるような業務が多い、インフラエンジニアを目指しました』
鶴巻『皆さん「技術」が一番大切だと思われがちですが、実は、エンジニアに一番大切なのは「技術」と「コミュニケーション」だと思っています。どんな仕事でもそうだと思いますが、お客様の要求を正しく理解できないと、どんなに技術を持ち合わせても正しいアウトプットはできません。正しいアウトプットをするためには、やはりコミュニケーション、会話をすることが重要です。
逆にコミュニケーションに長け、お客様の要求を正しく理解したとしても、技術が乏しければ要求を解決する術がないかもしれません。お客様としっかり会話をして、どういうモノを作っていくか。そんなコトを考えたりする時間が意外と多く、これがエンジニアとしてのメインの業務であるとも思います』
鶴巻『大学時代はEnglish Speaking Society(ESS)に所属していたので、多少は英語が読めるようになりました。エンジニアの仕事でも、LinuxやCisco等のOSは、英語で書かれています。英語が読めた事でエンジニアとしてのスタート位置が優位になったと、ESSでの経験は、確実に今に役立っています。
また、SIEの前にいた会社で総務部に配属された経験があります。エンジニアを目指して入った会社だったので、当時は正直嫌でした。でも現在は部長として、予算や経費関連の管理をしてます。
自身の好き嫌いに関わらず、得た知識や経験が無駄になる事は無く、何かしらのかたちで役に立つと思っています』
キャリアアップについて
--大学を卒業後、2010年にソフトウエア開発会社に就職。ただ、エンジニアとしての仕事はあまりなく、総務部で大半の時間を過ごし、2013年に転職を決意。まずはエンジニアのスキルを身に付けようと職業訓練校に通い、2014年、SIEに入社。その後エンジニアとしてのキャリアを積み、2020年にITソリューション事業部 部長に昇格した。ここでは、鶴巻の「キャリアアップ」について話を聞く。
鶴巻『現場では、構築と運用保守を5年担当し、その後設計を担当しています。SIEでは、S2を半年ほどやり、その後でS1、部長という流れできました』
鶴巻『最初の現場は、サーバーを構築する現場でした。
基礎知識も乏しく全く分からない状態で現場に入りました。その上、現場には有識者もほとんどいなかったので、全てを自分でなんとかしなければならない環境だったんです。当時はつらかったですが、ひたすら自分でネットで調べて実行、遂行できた時には、喜びが倍増。つらいことがあっても逃げなければ、自分の自信につながることもあると、学びました。もし逃げていれば、次のステップは無かったと思います。
もう1つは、「自分の能力を見つめなおした」こと。2018年頃だったか…通信キャリア系での現場を担当して、 4年ほどが経った頃だったと思います。この分野は、「新しいサービス」を提供していくことが商売。例えば、3G,4G,5Gと移動通信システムが発展してきましたが、その発展のたびに新しい技術が必要とされます。そんな日々の中で、新しい技術の理解や習得に時間がかかるようになり、さらに、同じ現場にいる他のエンジニアさんの方が理解が早いと感じたんです。そこで、自分にもできる、何か他のことはないかと考えました。学生時代は部長や副部長を担当したとこもあり、管理面の方が向いているんじゃないかと思い、シフトしてみました』
鶴巻『一つは信頼だと思います。結局「仕事」は自分一人ではできません。誰かと関わって初めて「仕事」として成立します。いい加減にやらずに、真摯にやっていくことが信頼に。そしてその信頼を積み重ねることが、実績につながっていくと思います。もし、信頼が無ければ、キャリアアップの機会も失われてしまいます。
次に、マネジメント能力。キャリアアップすると、仕事の進め方を提案したり、設計する必要が出てきます。自分が担当している事だけが仕事の全体ではありません。自分が担当している仕事が終わり、それを次の誰かに受け渡し、誰かの仕事が始まります。ということで、全体を通して迷惑が掛からないよう、自分の担当している仕事は、なるべく「ギリギリ」でやらない。そんなことを日々意識して業務を行っています』
鶴巻『SIEは自分のやりたいことに対して、挑戦させてくれる会社です。ぜひご自身のやりたいこと、挑戦したいことを見つけて、SIEで実現させてください』