ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。
この会社が、どんな「今」を、どんな「未来」を見据えているのか、社員の「目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、ITソリューション事業部の佐藤卓治。
「ITエンジニア」、そして「SIE」などについて話を聞いた。
現在の業務について
『唯一のSIE社員として奮闘中』
お客様からの委託案件を担当するITエンジニアが所属するITソリューション事業部。
それぞれの現場には、何人かのSIE社員が配属されていることがほとんどだが、佐藤が担当している現場では、SIE社員は佐藤一人。
会社を代表して現場に当たっている佐藤に、まずは日常の業務がどのようなものなのかを聞いてみた。
佐藤『担当する現場、担当する業務によりますが、シンプルに言えばインフラエンジニアになります』
佐藤『大手通信事業者で複数のインフラ運用案件を担当しています。
その日によって業務がある案件、ない案件があり、そんなところを毎日組み合わせて業務を行っています。
インフラエンジニアなので、サーバーだったり、基盤、回線、ネットワーク機器、監視機器など、土台部分を見ることが多いですね』
佐藤『お客様である企業を相手に、その企業さんのITインフラの運用を主に行っています。
建築でいえば、家の管理になります。
壁が壊れていたら修繕する、そのIT版。
現在担当している複数案件の運用サービスマネージャーもしています。
各種機器の設定をしたり、別部署の方に問題の相談をしたり、お客様との定例の場で打ち合わせをします。
「これをこうしたい、あれはどうなっているか」、そんな話をしたり、インフラ上で起こる様々な課題の解決をしています』
IT業界への転職
『飲食業からIT業界へ』
大学では理工学部に在籍し、その後は数々の飲食業界の現場を経験。
6年ほどを飲食業界を中心に過ごし、2019年にSIEに入社した佐藤。
真逆のように思える飲食業からIT業界への転職。
どのような理由、きっかけがあったのだろうか?
佐藤『もともと30歳ぐらいを人生の1つの区切りと考えていました。
いろいろなことをやってきましたが、そろそろ腰を据えて働きたいなと思い、自分を見つめ直したことがきっかけになりました。
PC、ゲームなど、機械系のことは好きでしたが、当時はIT業界について何も知りませんでした。
その分、IT業界に夢を抱きました。
その頃は何か区別がついていたわけではありませんが、ITに興味がありました。
そんな時に高校時代の友人でIT業界で働く同級生に再会し、「IT業界に向いている」と言われて。
自分でも興味があり、人からも向いていると言われるのであれば、と思い切って飛び込びました』
佐藤『人とのコミュニケーションという意味では、本当に役に立っています。
例えば、1つの監視機器だったり、ネットワーク機器だったり、どれをとっても勉強してその知識を得るのは大変なコト。
そんな時でも、コミュニケーションをうまくとることができれば、周りの人に教えて頂いたり、協力して何かを達成することができます』
佐藤『何でも聞けるようになり、何でも調べられるようになりました。
調べることで全てが分かる、ということではないですが、年を重ねると、分からないことが恥ずかしいことになってきます。
そんな場合でも、「とにかくやってみよう」というか、チャレンジ精神というか、そんなものが身についたと思います』
佐藤『論理的に思考できる人。
きっちり段階を踏んで考えられる人。
特にSIEで持っている案件は、インフラエンジニア系の業務が多く、影響範囲が大きいところになるので、段階を踏んで作っていくものになります。
そんな理由で、一段階一段階作っていける人。
シミュレーションゲームとか、ボードゲームが得意な方、コツコツしながら、ある程度計画を立ててゴールに向かうことが得意な方は向いていると思います』
SIEという会社
『柔軟性と安心感のある会社』
転職を思い立った時から求人は調べていたが、「IT業界自体が広すぎて、なにがなんだかわからなかった」という佐藤。
SIEという会社も一般の求人広告で見つけた。
何社か入社試験を受けてみて、いくつか合格をもらった中で、「会社の雰囲気が明るかった」という理由で、SIEへの入社を決めたそうだ。
佐藤『柔軟な会社です。
今、現場ではSIEの社員は自分一人なのだが、そんな現場でも社長面談があり、いろんな話をできます。
とても距離感が近く感じられる会社だと思います』
会社員としてSEをやることの利点はどんなところでしょう?
佐藤『なによりも「安心感」が一番だと思います。
特にSIEは案件の数が多い。
IT業界の中には案件が少なく、なかなか現場に出ることができない会社もあると聞きますが、SIEはとても案件が多いので、1つの現場が終わると、すぐ次の現場へ、と働くことができます。
これはとても安心なことで、だからこそ積極的な思い切った働き方もできます』
佐藤『間違いなくそう思います。
私も入社してすぐに1か月の研修を受けました。
ここで1つ資格を取って現場に入るという流れ。
土日も無料講座があったり、別の案件を担当している方々の話を聞けたり、資格試験の講座も見られるし、とても助かります。
現場に入っていると、他の現場がどうなっているのか分からなくなったり、今業界に必要なことなども分からなくなりしがち。
ですが、SIEはスクールがあることで、現場に入ってからも、その辺の情報をキャッチでき、知識を蓄えることができるので安心だと思います』
ITエンジニアという職業
『社会を支える仕事』
佐藤『人に紹介したいと思える仕事です。
担当した案件が、障害も出ずに、きれいに運用されていると、パズルが完成した時のような高揚感、達成感があります。
一流企業のシステムがきれいに回るお手伝いができるのは、自慢したくなりますね。
今となっては、生きていく上で必要不可欠な「IT」をコントロールしているということで、社会を支えている感じがします』
佐藤『月並みですが、やはり「勉強」だと思います。
資格とかそういうことではなくて、案件で扱っているツールだとか、アプリを勉強することもそうですし、興味を持つこと。
最初入社して、現場に入ると、つまらないと感じることもあると思います。
その業務は多岐に渡る業界なので、未経験の新人エンジニアは、かなりスコープを狭めた単純作業化したモノから、担当することもあります。
それは数か月、半年もすると慣れてきてつまらないと感じてしまうかもしれない。
そんなときに、今やっていることは、この先のどこにつながっているのか、どこに役立っているものなのか、という興味をもって、そのつながっているところをどんどん広げて、より興味のある方向に移って勉強して、どんどん深くなる。そんなやり方を心掛けています』
佐藤『「パズル」、「達成感」、「愛着」この3つかな・・・。
自分が管理しているシステムには、だんだん愛着がわいてきます。
少しづつ改良されて一歩ずついいシステムになっていく様を見るのは楽しいですよ』
佐藤『楽しいので、とにかく飛び込んでやってみて欲しいです。
IT業界というと、「クリエイティブ」なイメージもあると思いますが、実は地味な作業の繰り返し、という側面もあります。
さきほど「パズル」といいましたが、そんな業務も積極的にできる人。
僕も会社に入るまで、SIerでインフラのエンジニアが何をやるのかが分からなかったです。
よくドラマでハッカーがカチカチカチカチキーボードを叩いているのを想像しがちですが、そんなに難しいものではないかもしれない。
実は僕もPCのタイピングはうまくないし・・・美容院とかでも職業を聞かれて、IT系です、っていうとモテます(笑)
職業に誇りを持ちたい人にはお勧めな仕事です』