聞き手・ITソリューション事業部上長:SSリーダー 宮川みらい
1. 制度利用前の心境・状況
--スカウト制度の内容について説明を受けたとき、どう感じましたか?
菊池『そもそも、この制度自体を知りませんでした。会社の中での評価制度って、Sリーダーや資格取得が評価されるのは知っていました。けれど、自分が担当している現場業務の取り組みが評価される制度があるということを聞いて、そういうのも評価されるんだなって。その点はとてもいいなと感じました。』
--スカウト制度利用前の昇給前の自分のキャリアや業務状況について、どのように考えていましたか?
菊池『お恥ずかしながら、特にキャリアについて意識はしていなかったんですよね…。目の前にある仕事を、全力で精一杯こなしていました。』
2. スカウト制度を受けたときの気持ち
--実際に自分がスカウト制度の対象になったと知ったとき、率直にどう思いましたか?
菊池『びっくりしました。というのも、ITソ事業部には1,000人を超える社員がいるじゃないですか。その中で自分が選んでもらえたんだと、率直に驚きましたね。ただ、選ばれたということは、今まで頑張ってきたことが繋がったんだなと、そう考えると嬉しさもありましたね。』
3. 制度がもたらした影響・変化
--今まで自分のキャリアや業務内容に対してあまり関心がないって話だったんですが、この制度を通じて、意識や姿勢に変化はありましたか?
菊池『そうですね、変化はありました。選ばれているってことは、それに見合ったことをやらなきゃなとか、それ以上の貢献をしたいなとか…。先行投資をされているというプレッシャーではなくて、もっと自分にできることはないかな、と前向きな姿勢で仕事に取り組めるようになったと思います。』
--なるほど。例えば、具体的にモチベーションや行動に変化があったとすれば、どんなことですか?
菊池『今までチームのタスク管理や、メンバーの管理など、管理業務は現場リーダーがやってくれていたんですけど、その仕事を今回自分に託されて、それがきっかけでこの制度も始まったんです。そこで自分が、より何かできることはないかと考えたときに、メンバーの業務量の負荷とか、人によってスキルにあった業務量を考えたり、メンタル面を気にかけたり…。その辺を意識できるようになりましたね。』
--たしかに自発的にやってくれているなと、私も実感していましたよ。ちなみに、そういう意識の変化や取り組みに対して、先輩や後輩含めて、周囲の反応はあったんですか?
菊池『後輩に少し話してみたんですけど、やっぱり制度を知らなかったですね。自分が対象になったという話をして、実際に業務への取り組みや実績を見越して評価してもらえるっていうことを共有しました。自分も頑張ろうと感化されていたような気がしますし、自分がやっていることへの信頼につながったんじゃないかなと思っています。』
4. 制度の価値・納得感
--スカウト制度って、いわゆる「先行投資」の考え方なので、ちょっと特殊な制度じゃないですか。制度を通じて、どう感じましたか?
菊池『やっぱり、投資されるということは、数ある社員の中で会社から期待されているということだと思うんです。その自覚が芽生えたことが、一番大きいと感じましたね。自分が評価されているって、なかなか実感しにくいので、この制度を通じて認知することができたし、期待されている以上に意欲的に業務へ取り組むことができたと思います。』
5. 今後への期待・提案
--今後もスカウト制度は続いていくわけですが、この制度がよりよくなっていくために、改善できる点とか、課題とか、何かあると思いますか?
菊池『自分がこの制度の対象になったっていうことは、現場リーダーが推薦してくれたという事実があって、現場リーダーは上位クラスのSリーダーじゃないですか。なので、制度の対象になりやすい立場だったんじゃないかなと思っています。でも、そうじゃない現場ってたくさんあると思うんですよ。例えば、S2・S3リーダーしかいない現場だけじゃなくて、そもそもリーダーがいない現場とか…。このスカウト制度が、どのような現場の仕事をしていようと適用できるように、環境づくりとか改善が必要なのかなと思いました。』
--そうですよね、私も意識しています。…そんな課題を抱えつつではありますが、正直なところ、他の社員のみんなにもこの制度を勧めたいと思いますか?
菊池『個人的には間違いなく勧めたい制度だとは思っています。理由としては、何回も言っているとおりで、やっぱり会社に評価されるイメージって、今のエスアイイーだとSリーダーとしてのマネジメント力や、資格取得がメインだと思っていたし、みんなその印象が強いと思うんです。でも、リーダーになるのも簡単じゃないし、業務が忙しいと資格をたくさん取るのも、正直大変じゃないですか。だから、現場の業務の範囲内で実績を積んだり成果を出すにあたって、先行で手当てをいただけるだけじゃなくて、仕事へのモチベーションにもつながるし…。自分としてはそういった点がとっつきやすかったので、ぜひお勧めしたいと思いましたね。』
--なるほど。マネジメントや技術力だけじゃなくても、キャリアアップに対して色んなアプローチができるので、お勧めしたいということですね。では最後に…菊池さんは制度を受ける前、キャリアや仕事に対する意識が低かったということですが、今はいかがでしょうか?
菊池『今までの仕事に対するモチベーションとは間違いなく変わっていますね。自分の将来を考える選択肢の中で、こんなことが評価につながるんだな、評価されるポイントなんだなと、自分で気づけなかった部分もあったと思います。その気づきが、今後のキャリアの指標にもなったんじゃないかなと思っていて、振り返ると、スカウト制度を受けて本当によかったです。』
--ありがとうございました!