ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。

この会社が、どんな「今」を、どんな「未来」を見据えているのか、社員という「目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、人材サービスプロバイダー事業部の弥永有希。
「IT業界の営業職」について、そして「ITエンジニアの魅力」について話を聞いた。

日々の業務とエンジニアとの関係

--これまで当サイトではSIE社内の様々な部署の方に話を聞いてきたが、初登場となる「人材サービスプロバイダー事業部」。いったいどんな事業部なのだろうか?!

弥永『正社員紹介やエンジニア派遣などを通して、企業が抱える「人材」に関わる課題へのソリューションを提案することがメインの事業です。その中で私が担当している業務が、ITソリューション事業部と連携しておこなっている「営業」。SIEに所属しているエンジニアの方々のアサイン先を開拓・拡大するという業務で、私もこの営業を主に担当しています。さらに、自社開発をした実践型オンラインラーニングサービス=BOOKNSの営業も担当しています。』

具体的な業務内容は?

弥永『ネットワーク・サーバーなどのインフラ構築や運用サービス、クラウドソリューション事業を行っているような会社、その他にもICT関連のヘルプデスク運営などBPO事業を行っている会社がお客様になります。
そのような会社に打ち合わせに行き、自社のエンジニアさんが活躍できるプロジェクトを探すこと。
現在SIEは事業も成長中で、未経験で入社してくる方も多いので、そんな方々がまず最初のキャリアを積めるようなプロジェクトを開拓していく、というのがメインの業務です。そして、そんなエンジニアの方々が担当できるような運用、監視の現場、ヘルプデスクなどの場を持っている「企業」を探すのも業務の1つです。』

弥永さんの主な1日

基本的には9時~18時の勤務

午前 メールチェック
営業会議
・エンジニアの方の提案状況や開拓企業の情報、担当している現場の状況等を営業部内で共有
新規開拓の準備とアプローチ
・今後開拓していく企業を検索し、営業リストに追加、電話やメールでコンタクト・アポイントを取る
午後 新規取引先との商談
担当している企業とのやりとり
電話やメールのやり取りだけでなく、オンラインでの打ち合わせをすることも多いです。
・問い合わせがあったスキルを持つエンジニアがいるのか確認
・営業部と連携して見合うエンジニアがいれば提案書の作成 … など
夕方 担当しているエンジニアとの面談
エンジニアの方々のフォロー、どのようなことを行うんですか?

弥永『自分が担当して現場に入って頂いたエンジニアの方々と、対面やオンラインで面談を行います。
プロジェクトにアサインをするのが仕事ですが、一番意識して話すのが、エンジニアの方々のキャリア。その人にとって充実したプロジェクトだったり、そこに入ることで成長できた、今後やりたい方向が見えてきた、と思えるように働いて頂きたい、というのが一番にあります。ほとんどの方とは、月に1回のペースで対面・オンラインで話をしますし、はじめての現場に入った方などとは、着任1,2週目が終わった段階で一度連絡をとるようにしています。

また、夜間の作業を伴うプロジェクトを担当されている方は、慣れるまでは体調・メンタルとも大変な部分があるかと思うので、その部分のケアやアドバイスも自分の知識の範囲で提案しています。その他、担当する業務内容の変化や近況なども伺いながら、何かあった時にパッと連絡がもらえる関係性を作ることは常に意識しています。それにプラスして、なかなか100%希望に添えることは少ないんですが、次にどんな技術を身に付けたいかなど、今後のキャリア、希望についても話して頂いたりします。「ITインフラ」という将来性があり、ニーズも高い分野で活躍されていくので、個人の市場価値が上がるためのキャリアアップのフォローができるように意識して接しています。インフラ・エンジニアのキャリアプランとして、マネージメントをしたい方、技術者としてスキルを磨きたい方もいます。また、ひと口に「インフラ」と言っても、サーバーを強めたい、ネットワークを極めたい、ヘルプデスクのように対人の仕事をしたいなど様々な選択肢があるからこそ、しっかりと向き合ってお話をすることを心掛けています。』

インタビュー|弥永 有希 人材サービスプロバイダー事業部

インテリア ~ ワーキング・ホリデー ~ 英語

--大学では「国際情報学」を学んだという弥永。2023年のSIE入社まで、その語学力も活かした経歴を歩んできている。

大学は国際情報学部?

弥永『海外の異文化理解、日本文化と海外文化の違い、国連が今抱えているような国際問題を議論したり・・・ 様々な国際関係学を学び、それプラス英語の勉強がメインの学部でした。』

大学卒業後は新卒でインテリア用品小売りの大手企業に就職。

弥永『インテリアが好きだったのでそんな会社を選び、4店舗ほど現場も経験しました。ただ店舗運営に携わる時間が長くなり、お客様や商品と向き合う時間が減ったことで、仕事に対するモチベーションやインテリアに対する興味が徐々に薄れてしまったんです・・・』

そんなインテリア業界をやめて次に選んだのが・・・

弥永『ワーキング・ホリデーです。高校生の頃から英語には興味があり、大学も英語、海外にまつわる学部を選びました。卒業後に就職してからも英語の勉強は続けていて、一度は海外で生活してみたいという夢もあったので、友人も住んでいたオーストラリアに行ってきました。』

そして帰国後は勉強してきた英語を活かしたいと、英会話教室を運営する企業に就職。
これまで英語に携わってきて、今に役立っているコト、ありますか?

弥永『確実に人としての「幅」、「視野」が広がったと思います。また、今の仕事だけでなく、大学の時も海外から来ている生徒が周りに多かったり、ワーキング・ホリデーに行ったりで、海外の方と沢山触れ合えたのも大きいです。いろんな考え方をする人がいる、ということが分かりました。
合う・合わないは当然ありますが、あまりそこに引っ張られずに、「自分は自分」と思えるようになりました。現在の業務をしていても、顧客であるいろんなお客様、いろいろなエンジニアの方と接して仕事をしているので、そんな場面においても、これまでの英語にまつわる経験は、プラスに働いていると思います。』

営業というお仕事

--現在は、人材サービスプロバイダー事業部で営業的な業務を主に担当している弥永だが、「営業」という仕事との出会いはどんなものだったのだろう?

弥永『前職の英会話学校運営会社で営業職に就きました。「営業」という言葉がイメージさせるモノとは少々印象が異なる業務でしたが・・・私たちの英会話スクールに体験レッスンに行きたいという申し出がコールセンターに入るんですが、そのコールセンターから割り振られ、体験に来られた方への営業、というカタチになります。うちのスクールに入学を決めてもらい、さらに、目標のレベルまで通い続けていただくこと。新しい受講者の獲得と、現在いる受講者の継続を図ることが、メインのお仕事でした。』

受動的な営業?!先ほどお話を伺いました、現在弥永さんが人材サービスプロバイダー事業部で行っている営業は能動的で、真逆に感じますが・・・

弥永『そうでうね。前職の営業は相手のアクションを待ってからスタート、対個人B to Cの営業でした。そんなこともあり、自分自身のキャリアアップの為にB to Bの法人営業をやってみたかったんです。業界としては、英会話教室がコロナ禍で大打撃を受けました。英語・旅行というこれまで私が経験してきた業界は、そういったものに影響されやすいところだったので、影響されにくい業界を考えました。そんな中で法人営業のスキルが付いたら、自分にとってプラスになるかと思って。』

実際にIT企業で法人営業をやってみて、いかがですか?

弥永『まず、営業をかける企業を見つけること自体が初めてだったので、何をベースに動くべきかなど根本的な探し方が分からず、時間がかかって難しかったです。あとは、電話をしながらアポイントを取るという部分も。全く知らない人に電話、いわゆる営業電話をかけるという行為をすること自体が初めてだったので、そこは難しさはありました。』

弥永『今は慣れました。現在IT業界は人手不足で、特にインフラ・エンジニアは市場の需要も高く、お客様もSIEのような会社を求めているケースが多いんです。他の業界、例えばメーカーさんが自社製品を売り込むとか、そんな場面よりもアポイントがとりやすかったり、需要もある営業、という感じがします。新規開拓の一発目としては、営業的にやりやすい業界じゃないかと思います。』

インタビュー|弥永 有希 人材サービスプロバイダー事業部

ITエンジニアというお仕事

--日々数多くのITエンジニアと、そしてITエンジニアを欲している企業担当者と接している弥永。その目に映る「ITエンジニア」という職業について聞いてみた。

弥永『この業界に入って分かったのが、「生活を支えてもらっている」、ということ。入社するまでは何をしているか正直曖昧な部分も多かったです。特にSIEはインフラエンジニアが多く在籍している会社なんですが、彼らの日々の仕事を見ていると、ホントに「全日本人の日常生活を支えている」と実感します。目には見えないけど、様々なサービスだったり、システムが当たり前に運行されるためのベースを作ってくださっている。それは、自動でできているものではなくて、エンジニアさんたちの手によって作られているんだな、というところをとても強く思います。とても社会貢献度が高いお仕事。』

弥永『そしてもう1つは。成長できるお仕事、という部分。日々新しい技術が生まれる業界なので、それを常々キャッチアップしていないと生き残れない世界。逆に言うと、成長し続けることができる業界だと思います。』

今、市場で求められているITエンジニアって、どんなタイプ、どんな技術を持ったエンジニアでしょう?

弥永『ネットワーク、クラウドが主流の時代なので、ニーズとして多いのは、AWS、Microsoft Azureなど、クラウドの環境に強い人、いままでオンプレでやっていたモノをクラウドの環境に変更できる方、そんな経験を持っている方。サーバー、システムに関しては、Microsoft 365に関する運用だったりに精通しているエンジニア。インフラエンジニアという領域の中では、そんなところのニーズが多い気がします。』

ITエンジニアにとって、必要なことって何でしょう?!

弥永『自分が担当している以外の業務にも積極的に興味を持つこと。そういうところにも視野を広く持っていることが必要だと思います。特に私が今担当させて頂いているエンジニアの方々は、未経験者としてキャリアをスタートさせている方が多く、手順書に沿って作業をするなど、決められたことを正しく行う、という業務についている方が多いんです。そういったエンジニアの方々を見ていると、キチンと日々の業務を遂行することは、正確な技術を身に付けることにつながる。そしてそこからの成長、もう1つプラスのことに挑戦していくためには、目の前の仕事以外に興味を持つことが必要だと思うんです。どんなプロジェクトでも多くのチームが関わりながら動いているので、目の前の業務だけでなく全体像を捉える意識を持つことで、今の現場でより多くの事を学ぶことができるはずです。あとは先ほども話に出ましたが、どんどん新しい技術がでてくる業界なので、そこへのプラスアルファの自己学習、インプットし続けることが必要だと思います。』

最後に、このサイトを見ている方に、SIEがどんな会社なのか、メッセージをお願いします。

弥永『SIEは、システムを作るとか、ITインフラの設計構築や運用をするだけではなく、多種多様な事業部が繋がって成り立っている会社です。会社の中でキャリアチェンジができて幅が広げられます。会社の文化として自由度も高いので、新しいこういうことをやってみよう、今まだ使ってこなかったツールを使ってみたり、数字を上げるためには、今までやってこなかったこんなやり方もあるんじゃないか、という変化に対しても柔軟なところがSIEの魅力だと思います。

そしてもう1つ、営業としていろんな会社を見てきましたが、「教育」についてはズバ抜けて強い会社だと思います。十分な研修期間が設けられていたり、研修のクオリティ、講師のクオリティ、質の高い教育が受けられます。さらには、プロジェクトに入った後の成長。資格手当なども手厚いので、成長できる環境は整っています。
そして営業の私たちもフォローします。人事部のフォロー体制もしっかりしているので、入社した後のキャリアについても相談できる人がいる、魅力的な会社です。』