ITスクール、システム・インテグレーション、人材コンサルティング、Webマーケティングを中心に、セキュリティ・ソリューション、広告事業なども手掛ける株式会社エスアイイー(以下、SIE)。
この会社が、どんな「今」を、どんな「未来」を見ているのか、 「社員の目」を通じて紹介する。
今回の「目」は、ITソリューション事業部の岩城将大。
現在の職務について、そして全くの異業種からIT業界に飛び込んた、彼の経歴について話を聞いた。
データエンジニアについて
--日頃「データエンジニア」として活躍している岩城。まずはその「データエンジニア」としての業務について、説明してもらった。
岩城『ITエンジニアの1つであるデータエンジニア。顧客であるデータセンターでの業務になりますが、そこに集まる各種データを収集したり提供する部署に配属されています。
日々、お客様にデータを提供するためのユーザーインターフェイスというモノがありますが、それに対して、顧客側の利用状況が変更されたら、当然そのユーザーインターフェイスの設定を変えなければなりません。そんな設定変更が主な業務となっています。』
岩城『典型的な1日の動きをご説明できるといいんですが、取り扱っているお客様の数が膨大なので、1日の業務は、その日その日によって、本当にまちまちです。
基本的には、多数の部署から「このように設定を変更したよ」という連絡があるので、それに合わせて設定を作り、上司にレビューしてもらい、サーバーにどう設定を投入するか、というのが毎日の仕事になります。この変更に関しては、2~3項目を変えるだけのモノから、何日もかけて数多くの項目を変更する、という場合もあります。さらに、お客様からのお問合せに対応をする、というのも重要な業務の1つです。』
岩城『また、SIEの社内制度で「SSリーダー」に任命されています。同じデータセンターには、SIEから15名が出向しているのですが、その方々の勤怠管理、業務の様々な相談に乗っています。』
--これまで数多くのデータエンジニアとお仕事をしてきた岩城さんから見て、データエンジニアに向いている人って、どんな人でしょう?
岩城『理論的な思考で話ができる人、でしょうか・・・』
--どのような場面で理論的な思考が求められる?!
岩城『「設定」という世界では、パソコン側に間違えがある場合はほとんどありません。つまり、予想と異なる出来事が起きる場合、そのほとんどが、打ち込んだ設定が間違っているなど人為的なトラブルによるものです。
「何か分からないけど、トラブルが起こっている・・・」ではなく、どこにトラブルの要因があるのか、という事を探るのに対し、確たる情報に基づいて、1つずつ推論を積み重ねて解決する。そこに、理論的な思考が求められるというワケです。私自身は、モヤモヤが残らず、原因のほとんどを究明できる、というのが、この仕事のいいところだとも思っています。』
新卒で教育産業へ
大学を卒業した後、岩城が進んだのは「教育産業」だった。教育産業での業務、そしてその経歴を経たことで、現在でも生かされている「スキル」とは・・・
--教育産業でのお仕事、どのようなことをされていたのですか?
岩城『塾や家庭教師の営業です。SIEに入社するまでに、2社で6年間、教育に携わっていました。』
岩城『具体的に言うと、新たなお客様を獲得すること。電話をかけて入会してもらうようお願いをしたり、直接訪問で家庭教師の紹介をしたり。塾や家庭教師を探すとなると、多くの方が、見積比較サイトにアクセスをするのですが、そんなサイトにアクセスした方にご連絡し、直接お宅などにお邪魔して、説明を聞いてもらい、契約を取る。そんなパターンが多かったです。』
--教育産業でのお仕事があったからこそ今に活きているコト、なにかありますか?
岩城『対人能力です。私もそんなに高いわけではなく、そこまで得意だとは思っていないんですが・・・僕たち技術職って、まずは結論をはなしてから、必要ならその理由を足す、という話し方を要求されることが多いんです。お客様との会話にしろ、部内での会話にしろ、「何を聞かれているのか」、「なぜ聞かれているのか」、という部分を、しっかり理解することが重要です。
このデータエンジニアというお仕事は、1つの部署で完結できる仕事ではありません。大きい会社の中の1部署でしかありません。いろんな部署の思いだったり、営業の方がお客様の要望をヒヤリングしてくれて、それを必要な部署に手分けし、その部署が連動して動いていく。お客様の言っている事、営業の方が言っている事、他部署の方が言っていること・・・たくさんの方々とお話をするのが重要な業務なので、コミュニケーション能力は大切になります。教育産業で、お客様、講師陣、社内の人間・・・様々な立場の人たちと話をしてきたこと、これは、今の仕事をする上でもとても役に立っています。』
IT業界への挑戦
教育産業で6年を過ごした後、岩城は、2018年にSIEに入社している。教育からIT、全く異なる業界になぜ挑戦したのか、実際に挑戦して今感じている事。そしてSIEについても語ってもらった。
--教育産業の後に、IT業界を選ばれたのはなぜ?
岩城『ノルマ至上主義、そして人との付き合いにちょっと疲れてしまい・・・そういったモノが全くないとは思っていませんでしたが、ちょっと少ないイメージがあったIT業界を転職先に選びました。』
--そんな中、SIEを選んだ理由は?
岩城『僕自身、文系の大学で経営を学び、そのまま新卒で営業職に就き・・・という道を歩いてきたので、ITの知識は全くなかったんです。大げさではなく、「サーバーって何?!」という状態。それがSIEを選んだ1番の理由でもあるのですが、「スクールがある」というのが決め手でした。
スクールを持っている会社は、他にも何社かあったんですが、「スクール発祥の会社」というのはSIEだけでした。それまで働いていた教育産業もそうですが、「スクール」が最初にあり、そこから「会社」に発展していった企業。そんなちょっとだけ似ている部分にも惹かれたのかもしれません。また、大学卒業後、なぜ一番最初に教育産業を目指したかというと、人にモノを教えるのが、好きなんです。スクール発祥の会社で、はじめは勉強させてもらい、ゆくゆくは人に教えることもできるかなと思ったこと、それもSIEを選んだ1つの理由です。』
--右も左も分からないIT業界への挑戦・・・不安はなかったですか?
岩城『これ以上営業をしなくて済む、ということで、まったくありませんでした(笑)SIEは「未経験者歓迎」という部分を大々的に押し出していましたし、やはりスクールがあって教えてもらえる、という部分で、安心して飛び込めました。』
--実際に受けたスクールでの研修は、いかがでしたか?
岩城『とにかく「IT」というモノを全く知らない状態で入社し、1ヶ月の研修を受けました。教えて頂いていることがこの先どのように生きてくるのか、どんな場面でどのようにその技術を使うかも分かっていなかったのですが、お陰様で資格もとることができました。カリキュラム自体についてはとても満足しています。』
ITについての知識がゼロの状態で1ヶ月の研修を受け、いよいよSIEでのITエンジニアとしての生活がスタート。最初に配属されたのが今も担当しているデータセンターだった。
岩城『まずは、データセンター内でのサービスデスクオペレーターという業務を担当しました。データセンターには、お客様のサーバーを多数お預かりしている部屋があります。そのお客様のサーバーの状態を調べるのが主なお仕事。お客様が用意してくださるチェックリストがあるので、それに沿って、ちゃんとランプが点灯しているか、正常に動いているかなどをチェックします。
また、それぞれのサーバーの接続状態を監視する業務も受け持ちました。もしもサーバーの接続が切れた場合には告知するシステムがあり、データセンター側のネットワークを調べて、異常があれば対応します。いずれにしても、ITの知識はあまり問われない業務だったので、そんなところからスタートできたのはありがたかったです。』
--それから7年。今や現場の監督も務める岩城だが、SIEという会社を一言で表すと?!
岩城『自由度の高い会社。日常でいろいろ言われることは少ないですが、自分で努力すればそれにきちんと報いてくれる会社だと思います。』
--最後にご覧のみなさんに向けて。
岩城『探求することがお好きな方にはもってこいのお仕事です。知識を身に付けるという事は、その知識を使ってみたいからだと思うんです。そうして得た知識や技術を活かしやすい環境ですし、SIEは、積極的にスキルを身に付けたエンジニアにはちゃんと応えてくれる会社です。とてもやりがいがある業界ですので、ぜひ飛び込んでみてください!』